【どんより晴天】受験出来なくなった息子
夫の終末期と息子の大学受験が重なった。
本当に申し訳ないと夫は心配していた。
息子は受験日まで、受けるかどうかを曖昧にし、受験しないと決断した。
いや、精神的にできなくなったというのが正しい。やっぱりだ…苦しんでる息子には申し訳ないが、正直、逃げた…と悲しかった。
眠れない、集中できない、腹痛などの症状があった為、心療内科を受診したが、ダメだった。
何となくそんな気はしていた。
でも、こんな状況だから、頑張ってくれるのでは?と信じたかったが、甘かった…
これには、私はもちろん、夫は大変ショックを受けた。
話す事がきつくなっていた夫は、毎日のように、私に息子は、どうするつもりなのか?とやっとの思いで聞いた。
しょうがないよ…
としか、言えなかった。
ごめんね。母の無力さを痛感した。
不安とせつなさを押し殺して夫の手を摩った。
そして、息子は、今も自宅警備員…